香港大富豪のお金儲け 7つの鉄則
香港系の話は面白くて、すぐに読んでしまいますね。
「経済的合理性にかなうものしかお金は出さない。」
1. 投資を感情で行わない。
2. お金を感情で使わない。
3. 投資を論理で追求していくと、結果的にシンプルな経済的合理性につながる。
この3点が華僑大富豪のマインドになっているという。
真の投資家として長年利益を出していくにはこのマインドは常にもっていくてはならないと思った。
「努力は必要、しかしそれだけでは成功しない。」
努力は誰でもするだろう。しかし、それだけではダメなのが現実。
成功するための方法も必要。そして、経済的合理性に伴う投資活動も必要。
一生懸命なだけではチャンスに遭遇するだけ。
チャンスに出会ったときに、経済的合理性で優先順位を決めること。
これは人生に大きな変化をもたらすという。
「流動性を最大限に考慮して銘柄を選ぶこと。」
売れない資産を保有することは、損する可能性も保有すること。
流動性を考慮することは、価値が上がりやすいし、下がりやすいというのも事実。
バランスが大事ですが、資産を持つ時は考慮しなければならない点だ。
「株価を左右する４つの要因。」
1. 企業が翌年に稼ぐ利益 (損益計算書、本業でいくら伸びているかが重要。)
2. 日本銀行が決める金利
3. 需要 (需要と供給)
4. 市場心理 (人間の心理)
お金の動きは複雑に見えて、シンプルである。
このうち3つ以上が当てはまれば上昇。2つでレンジ。1つ以下は下落。
非常にシンプルである。
「人の集まるところにお金は集まる。」
これは当たり前のようでかなり重要な部分である。
人脈の大切さは色んな本から学んで来たが、ここでも学び直した。
儲けがでれば、分け合おうことも重要だ。一人で独占しても仕方ない。
金銭感覚を含めた人間関係の構築方法一つにこれがあるという。
そして、一度信頼したら徹底的に付き会うことも重要だと言う。
パートナーと組んだのなら、パートナーをまず儲けさせること。
これが私のポリシーでもある。相手がしっかり儲ければ自分も儲かる。
「付き合う人物を選ぶ３つの基準。」
香港大富豪の方曰く、
よく働いて、創造的知識にとみ、裏切らない(短期利益を追求しない)
これが人を選ぶ基準にしているという。
自分の輪の中に入れる者とは、徹底的に付き合う。
つまり、信頼できる人物とは徹底的に付き合い、お互いに儲けさせるのが華僑投資家の発想である。
「専門分野の知識を多くもっていても、相手に伝えられないのは、人生のチャンスを逃している。」
自分の専門分野を誰よりも追求することは間違っていない。
ただ、その知識をいかに単純明快に説明できるかどうかが人生の岐路で大きな差になるという。
自分で勉強するよりも相手に自分の考えを説明する方が難しい。
良い人脈を築くためには、自分の専門性を適切な誰かに伝えられる必要がある。
自分がわかっていないものは相手に説明できないし、伝わらない。
相手に説明できるかどうかが自分の理解度を示す基準になるのではないだろうか。
「クリティカル・マスの鉄則。」
ある一定の段階に到達すると、そこから先は加速度的に増えていくこと。
お金に関しても同じ法則が当てはまる。
100万貯めるまでには相当苦労するが、100万を200万にするのは以外と簡単なのだ。
お金はまとまればまとまるほど、増やしやすくなることも事実。
ただし、絶対的な法則が1つある。
それは、ある一定のラインに達したところで、満足したり、諦めたりするとお金はそれ以上増えなくなってしまうという。
「不労所得のダークサイド。」
著者曰く、不労所得で得たお金の場合ほぼ100%この罠にハマると言います。
お金に試されるということです。
常に思いやりを忘れず、謙虚に行動すること。
自分は何が目標なのかを常に考える事。お金儲けは手段である。
このことは肝に命じること。
「不労所得においてリスクとは、情報不足、認識不足。」
実は分散するほど、リスクは増えるという。
つまり、よくわかっていないものを保有することがリスクであり、リスクを避けるために行う分散投資は
結局のところ認識不足の言い訳でしかない。
リスクは投資先を分散すれば避けられるというのは、初心者のまやかしである。
ようは、よく調べないで買う株や不動産には、投資する株に比例してリスクは増えていく。
投資で成功するためには一極集中。稼いだお金は徹底的に調べた投資先に分散投資。
勉強と人脈とタイミング、つまり経済的合理性だ。
香港の投資家に興味がわき、ふとこの本に出会った。
自分にとってはすごくおもしろく、勉強させて頂いた。
経済的合理性。
投資で生活をしていくには必ず必要なマインドだと思った。
